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外国人労働者を受け入れるための入管法の改正、消費税率の引き上げは、消費者にとって今後じわりじわり影響を与えることになります。
とりわけ貧困層には厳しい時代が訪れることになります。
安価な労働力が海外から入ってくれば、必然的に貧困層の賃金も抑えられることになるからです。
もはや経済は完全にグローバル化され、経済の力が社会を牛耳っています。
そのことから考えれば、地球規模で経済の力を高めることが必要になります。
ところが、経済力を高めるためには踏み台が必要になります。
そこは、消費者に踏み台になっていただくしかありません。
日本の主要企業が潤えば、順次恩恵が流れ落ちて来ます。
これは、資本主義経済社会を支持する人たちの基本的考え方です。
もちろん、その恩恵は中腹までは流れますが、裾野まで流れることはありません。
これが格差社会です。
「冬のボーナスが最高額を更新!」
そのようなニュースが流れます。
でもそのボーナスを受け取ることができるのは中腹に居る人たちまでです。
年末年始は、家族連れで優雅に海外旅行です。
「今年の年末年始の出国者数は過去最高!」
「海外旅行客で空港は大混雑!」なんてニュースも近々出るはずです。
裾野には今日を精一杯生きる人たちで溢れています。
自分たちの労働環境を悪化させる可能性がある入管法の改正や消費税率の引き上げに反対する意欲も消え失せて、ただただ社会の変化を受け入れることになります。
さて、私たちは、資本主義経済・社会の中で生きています。
そうであれば、資本主義経済・社会で優位に生きる方法を考える必要があります。
裾野、中腹、頂上があり、頂上のほうが居心地が良いと思えば、そこに居るべきです。
未だに裾野や中腹に居るのであれば、頂上を目指すべきです。
頂上を目指す方法を見つけられた人は、入管法の改正や消費税率の引き上げに賛成票を投じるはずです。
グローバル化経済での勝敗は、技術力と人件費の差で決まります。
中腹や頂上を目指す人であれば、安価な労働力が必要だと考えるはずです。
「人手不足なのに賃金が上がらない!」
そのように考える末端の労働者の不満が爆発しないうちに海外からの安価な労働力が必要なのです。
それは皮肉ではありません。
山の上の方から見ると、裾野に労働者が溢れていれば安価な労働者を確保できるからです。
山の裾野から中腹や頂上を見上げるか、それとも中腹や頂上から見下ろすか、・・
見えるものが違いますし、そこに居る人たちの考え方も違います。
いち早く頂上を目指して歩き始めた方が「勝ち」のような気がします。
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